瓦屋根の補修

 少し前の話。

 昨年の大雪で瓦屋根が破損したので修理してほしいとの依頼を受けました。さっそくうちの大工さんに現場へ向かって屋根を確認してもらうと、「何枚かの瓦屋根が割れたり壊れたりしているが、似た種類の瓦を造っている瓦屋さんがあるか探すのが大変そう」という事でした。

 

 見積もり依頼をするため、まずは瓦屋根の部位の名前を把握することに。さっそくGoogle先生で検索です!「瓦屋根 部位 名称」で検索...。

 鬼瓦?風切丸?冠瓦?のし瓦?その他にも種類があり、暗記するのはちょっと難しそうです。一番端の袖瓦や、角に配置される隅瓦はニュアンスで覚えられそうでしたが、今回の見積もりには関係なかったのでした...。

 

 鬼瓦は、名古屋城でいうと金の鯱の部分のことを差すようです。なるほど、オードリー春日のネタでもある「鬼瓦」はここから来たんだとパソコンの前で1人納得。今まで意味が分からずにテレビを観てました。個人的な意見ですが似てません笑。ぜひ画像検索してみてください。

 

 瓦の部位をメモすると、次は瓦屋さん探しです。板金屋さん、塗装屋さん、左官屋さんなど色々な業種の方々に電話しました。...が、なかなか瓦屋根を造っている業者さんが見つかりません。

 

 藁にもすがる思いで、知っていそうな同級生にも電話します。すると、現在は県内で瓦屋根を造っている業者さんはない。瓦屋さんは気仙沼が1番近いけど、同じような瓦が手に入るかは分からないとの事。

 

 お客さんにはそんなに予算をかけないという話だったので、大工さんの案で、今回は破損した箇所を集めてモルタルでつなぎ、造形し直すことになりました。補修した大工さん、さすがです!少し離れて見ると、壊れた場所がまったくに分かりません。色々な補修作業で親身になってくれる大工さんに感謝!という話でした。